2011年出版「リラとわたし ナポリの物語」は、ナポリの貧しい地区で育った女性2人の生涯にわたる友情の物語。
女性同士の友情をここまで描いた作品はない、と特に女性読者の心を掴みベストセラー。
イタリア放送局Rai、アメリカHBOの共同制作でドラマ化されました。
主人公の親友リラという強烈なパーソナリティを持つ女性について、各読者が頭の中で描いているイメージはかなり違ってくると思います。
● 家庭が貧しく、親に進学を許可されなかったため小卒
● 抜群に頭が切れ、自分の頭でものを考える
● 勉強ができるとは関係ないホンモノの頭の良さ(学業も優秀)
● 親友エレナに優越感と嫉妬。時折り残酷なほど意地悪
● 地頭の良さに加え、独創的なアイデア。何をやらせても優秀
● 人を動かす策略も得意で、そのためには自分の女性的魅力も効果的に用いる
● それを実行する大胆さ、ときには暴力性も併せ持つ
これは私が思うリラですが、もっと別のところが印象に残っている読者だって当然いるはず。
これほどの人物を「実写化(キャスティング)」して全ての読者を満足させるのは、どうしたって不可能です。
どんな女優をキャスティングしても「こんなのリラではない!」」という声が出てしまいます。
なので、リラのキャスティングついてあれこれ言うのはなし、にしたいところですが一言二言。
エピソードをいくつか見て私が感じたのは「この女優さんではちょっと上品すぎるなぁ」ということでした。
冷酷で残酷な顔を見せるときのリラを、こんな上品な人が演じられるのかなぁと思わなくもありません。
ただ、オープニングテーマ(歌はなく音楽だけ、この部分の映像だけ古い映画のようなエフェクトがかかる)の最後で主人公エレナと抱き合うシーンで見せる不敵な笑みはすごい!と思いました。
コメント