イタリア・アパート探し記【9】〜内見すらできない!〜

不動産ポータルサイトを1日に何度もチェック

新しくアップされた物件広告で少しでも条件に合っていたらすぐ電話

内見

こうして2つの物件を内見しました。

内見を重ねていくうちに良いところに巡りあうだろう、と思っていました。

しかし、そんなにイージーなものではないことを段々と思い知らされていくことになります。

まずは内見アポ取りの電話

あるとき、良さそうな物件を見つけ、その広告がアップされて数時間後ぐらいに電話。

前回の内見と同様、実店舗を持っている不動産屋ではなく、個人の宅建士が管理している模様。

内見したいと伝えると、仕事について聞かれました。

「大家さんのほうで知りたがっている情報だから」と。

日本語を教えていると答えると「学校で教えているのか?」

自分の事務所で教えている個人事業主だと説明しました。

「こちらから折り返します」→音沙汰なし

根掘り葉掘り聞かれたというわけではなく、3ターンぐらいの会話。

「では内見時間を調整してこちらから折り返します。もうすぐ物件広告はサイトから削除するけど心配なく。まだアップして数時間なのに問い合わせが多すぎるものだから」

と最後に言われました。

翌朝、電話を待ちます。こちらから電話したい欲求にかられましたが、急かすのも印象が悪そうなので正午まで我慢。

それからさらに数時間待ちましたが、夕方にこちから電話。

きのう内見について問い合わせた者ですが、と言うと、

「申し訳ない、このアパートはもうdisponibileではない」という素っ気ない返事。

「もうavailableではない」、理由説明なし

このイタリア語単語「disponibile」は、英語の「available」。

シングルルームはavailableです、のように利用可能とか入手可能といった意味で使われていると思います。

内見の申し込みをし「折り返す」と言われたのに連絡が来ず、こちらから電話したらこう言われたのです。

「このアパートはもうdisponibileではない」

前日に広告を出したばかりの物件広告なのに‥?

断定的な口調で2回言われたので、理由も聞かず電話を切りました。

なんか便利な言葉だなと思いました。理由を説明することなく、とにかくもう無理なんだと一言で伝えることができてしまう。

属性だけで「第一次選考」

考えられる理由としては、問い合わせの電話があった候補者の中から属性だけで「第一次選考」をした、ということ。

属性と言っても、私が提供した情報は、1人で住むつもりであることと仕事内容だけ。年齢すら聞かれませんでした。

なので単純に仕事でふるいに掛けたのだと思われます。

おそらく、仕事の内容がどうこうではなく、会社員ではないという点。

というのも、これ以降、内見アポ取りの電話の段階で「正社員ですか?」と聞かれ、そうでないと言うと断られるケースが増えていったからです。

なかなか

この件は、なかなか凹みました。

分かってきたのは、物件広告がポータルサイトにアップされると数時間で問い合わせが殺到し、翌日には削除されてしまうほどの貸し手市場であるということ。

大家さんの方は、借り主をいくらでも選別できます。

私が選ばれることがあるのだろうかという暗い気持ちになりました。

最初に内見した2つの物件が、電話してから内見まではスムーズだったのでそれが普通だと思っていました。

が、その2つのケースの方がむしろ珍しく、内見すらさせてもらえないことが増えていきました。

内見アポ取りの電話すると仕事を聞かれ、会社員ではなく個人事業主だと言うと反応が悪くなり「こちらから折り返す」と言われ、結局電話はかかってこないというパターン。

イタリアではこういう時しつこくトライすることで道が開けるという経験則があるので、折り返しの電話がなくてもこちらからもう1回電話します。

すると別の人が電話に出たりして「担当者に伝えて折り返させます」。。こうなるともう無理です。

このようなパターンで内見をさせてくれなかった不動産屋は、

⚫︎ ヴィヴァ カーザ
⚫︎ ストゥディオ ザナシ

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