Netflixアニメ「点線に沿って切り取る」は、イタリア人漫画家ゼロカルカーレ(1983年生まれ)のコミックエッセイ。
まだエピソード2までしか見ていませんが、その中で主人公(=作者)が「男たるものの条件」について語るシーンがありました。
イタリア男たるものの条件は3点。
① Cacciare 狩猟、食糧の確保
② Abbi una posizione chiara sulla Juve ユベントスについてのスタンスをはっきりさせる
③ メカに強い
②は日本で言えば、読売巨人についての立ち位置をちゃんと表明するといった感じ。
主人公はこの哲学に基づき、ドライブデート中にパンクしてしまったタイヤを自分で交換し、カッコいいところを見せようとします。
しかし、あえなく失敗‥‥
こうなったら最後の手段は、、とスマホの連絡先をスクロール。
「こういうピンチに陥った時のこの国の最終手段は‥」と言うときの大げさな表現が面白いです。
lo strumento del welfare assistenziale
社会的な福祉援助の手段
emergenziale estremo
差し迫った緊急事態
su cui si fonda questo paese
この国の根幹を成す
意訳すれば、差し迫った緊急事態に最も頼りになる我が国が誇る社会的福祉援助の最終手段、に頼るしかないというわけです。
その最終手段こそが、マンマ!
マンマに電話し、今すぐここに来てと頼みます。
そして、
「自分たちは車を残して地下鉄で移動するから、マンマはここに来て修理工が来るのを代わりに待っていて!」
この情けなさに女の子もこのリアクション↑
イタリアなら実話として十分あり得る話なので笑ってしまいました。
Netflixオリジナル、日本語字幕あり
スラングがかなり入ったローマ方言で話が進んでいき、自分には半分も理解できません。ありがたい日本語字幕。
日本人には少しとっつきにくい画風で、題材も、ある程度の共通文化がある周辺国以外の視聴者には分かりにくいものが多そう。
日本にもよくある国内では熱烈な支持を受けているけど外国人には受けないだろうな、という類のアニメかもしれません。
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