日本に一時帰国中、スーパーやコンビニ、あちらこちらでチリワイン「Casillero del Diablo」を見かけるので、一度買って飲んでみたらちゃんと美味しくてすごいと思いました。
赤、白、ロゼと10種類近く出しているみたいで、自分が飲んだのはシャルドネ2019。
写真のラベルにも書いてあるように「盗み飲みされるほど美味しい」ので、この蔵には悪魔がいるという噂を流して守った、という触れ込み。
Diablo = 悪魔
イタリア語でも「Diavolo」とかなり似ているので、すぐに分かってうれしくなりました。
チリの物価を考えると、日本で1000〜2000円ぐらいで売られているチリワインでも、仏伊産の2000〜3000円ぐらいのクオリティに相当するんじゃないかと勝手に思っています。
この「Casillero del Diablo」のシャルドネ2019、もっと価格帯が上のシャルドネと飲み比べたとしても私だったら判別できないと思います。
イタリア王手スーパー「Esselunga」でも取り扱い
先日、イタリアで最も品揃えが充実していると思われるスーパーマーケット「Esselunga」のワイン売り場に行くと、この「Casillero del Diablo」が置いてありました。
日本であれだけ売っているのだから当然ヨーロッパにもあるだろうと思われるかもしれませんが、ワイン売り場の9割以上をイタリア国産ワインが占めていて、外国産ワインはほんの少ししか扱っていません。
その厳選された外国産ワインの中に、フランスのシャブリなどと並んで置かれていました。
シャルドネではなくソーヴィニヨンブラン2020、6,49ユーロ。
「Diavolo(悪魔)」を使ったイタリア語の表現
話は飛んで、アメリカ映画を見ていると、誰でも知っている単語が慣用句の中で使われると、全く違う意味になっていることに気づきます。
例えば「Mind your own business」をgoogle翻訳にかけると「余計なお世話だ」と出てくるように、この場合の「business」は「ビジネス」とは関係ないようです。
「hell」なんかも、地獄という意味で使われるよりも結構乱暴な強調表現として使われている気がします。
このシーンも吹き替えではたしか「何が望みだ、てめぇ!」みたいに言っていました。
この「hell」に近い使われ方をしているのがイタリア語の「diavolo(悪魔)」かもしれません。
Ma che diavolo fai?!
は、「悪魔」とは訳さずに、いったい何をしているんだ!といった強調表現。
下品なスラングとまではいかないまでも、やや攻撃的なニュアンスを帯びています。
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