イタリア語では、英単語もかたくなにローマ字読みなので、
spray (スプレー)
を、炭酸飲料のスプライトから「ト」を抜いたように「スプライ」と発音しているように聞こえます。
この spray と関係あるのかは分からないのですが「スプレーする」という動詞は、
spruzzare
洗剤スプレー等の使い方を見ると、
必ずこの動詞が使われています。
spargersi la voce → 噂が広まる
「リラとわたし ナポリの物語1」の第四章は、人喰い鬼のように恐れられていたドン・アキッレと家具職人ペルーゾ氏の因縁について書かれています。
確かあれは、リラとわたしが小学二年生で、まだ言葉も交わさぬ疎遠な仲だったころ、こんな噂が流れたこともあった。
「リラとわたし ナポリの物語1」
Eravamo in seconda elementare, forse, e non ci parlavamo ancora, quando si sparse la voce che…
「L’amica geniale volume primo」
「うわさ」という言葉ですが、基本的には「声」を意味する「voce」を使うことが多いと思います。
で、うわさが「流れる」「広まる」という動詞の部分ですが、私はずっと、
La voce è in giro
と言っていましたが、ここでは、
spargere (砂や粉のようなものを)まき散らす、流布させる
を使っています。初見では前述の「spruzzare」と混同していました。
これからは、うわさが広まる、と言うとき、
La voce si sparge (うわさが広まる)
のほうを積極的に使っていこうと思います。
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