カタカナ英語に似ているイタリア語の単語は覚えやすくてありがたいです。
例えば、consumare = 消費する
カタカナ英語の「コンシューマー(消費者)」と似ているので頭に入りやすいです。
自分の頭の中でこの単語は「消費」というイメージで固定されていたのですが、あるときこんな表現を見ました。
Le scarpe sono consumate.
前後の文脈から「靴がすり減った」という意味だと分かりました。
着古した服などの場合も同じで、
Si è consumato la maglietta a forza di portarla.
着続けたせいでTシャツが傷んだ(すり減った)
consumareの類語、logolare
consumare が「消費する」に加え、「すり減る、消耗する」という意味で使うことが頭に入ると、今度は「すり減る」と言ったらすぐに「consumare」にしか変換できなくなりました。
しかし、類語を積極的に覚えていかないとボキャブラリが広がっていきません。
あるとき、こんな文が。
Questa danza può logorare le scarpe molto velocemente.
この(激しい)ダンスは、靴をすぐに擦り減らす
logolare という動詞は、擦り減らす、消耗させるという意味で、consumareの類語だと知りました。
物理的に消耗させるという意味だけでなく、精神的に消耗させる、疲弊させるという使い方もできるようで「リラとわたし ナポリの物語」の中で、
Di sicuro non era felice, le fatiche di casa la logoravano
「リラとわたし ナポリの物語」第7章
日本語訳では次のように。
母さんは間違いなく不幸せな女性だった。家事に疲れ、
直訳してみると、
家庭での苦労(fatiche di casa)が
彼女(la)を
疲弊させた(logoravano)
といった風になるかと思います。
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