昨日、ピエトロさんの日本語レッスンで、こんな教材を使いました。
この中に、
会場のななめ向かいに駐車場があります
という文があります。
この「ななめ向かい」を端的に言い表す表現はおそらくイタリア語にはないです。
”会場の正面のちょっと右”
un po’ destra di fronte al luogo di eventi
ピエトロさんもこんな風に言い換えていました。
イタリア語で「斜め」は
まず、縦・横・斜め、という場合の斜め。
チェスの駒の動きを例にすると分かりやすく、
縦に動く andare in verticale
横に動く andare in orizzontale
斜めに動く andare in obliquo
「横の〜」を意味する形容詞「orizzontale」が、地平線を意味する「orizzonte(英語のホライズン)」からきているのを知ったときは、へぇ〜、と思いました。
「斜線」も、このobliquoを使って、
斜線を引く
tracciare una linea obliqua
となります。
★メモ★
ただし「斜面」という場合は obliqua を使わずに inclinato を使って、
斜面=piano inclinato
を使う。物理学の用語からきているらしくwikipediaにもある。
斜めになっている=傾いている、の場合
レストラン等でときどきボトルが傾いた状態で保存されているワインセラーがありますが、
この状態は、「傾ける=inclinare」の形容詞形「inclinato」を使い、
conservare le bottiglie di vino inclinate
(ワインを斜めに傾いた状態で保存する)
となります。
辞書を見ると、この形容詞「inclinato」は前述の「obliquo(斜めの)」の類義語になっていますが、傾いているという意味での斜め。
それなら、ピサの斜塔もこの「inclinato」がぴったりのような気がするのですが、
ピサの斜塔 torre pendente
このあたりの使い分け、難しいです。。
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