日本語のレッスンを始める前にいつも数分程度の雑談をするのですが、先日フランコさんがローマへコンサートを見に行ったとき起きた事件について話してくれました。
コンサート会場はローマ郊外の公園で、専用駐車場があるわけでなく近くに路駐。こちらでは普通のことです。
素晴らしい演奏が終わり、ほくほくして車に戻ると、窓ガラスが割られ座席に置いてあったカバンが盗まれていたそうです。
カバンの中には貴重品もなく、窓ガラスの修理代も自動車保険で全額補償されたということで、暗い話ではなく、すごい経験をしたというトーンで語ってくれました。
話を聞きながら、窓ガラスを割る、をという部分を
spaccare il finestrino
という動詞を使っていたのが気になりました。
自分だったら、
壊す・割る = rompere
しか頭に浮かばないだろうと思ったからです。
rompere は、子供がものを壊した、パソコンが壊れた、など使える範囲が広い感じがします。
対して「spaccare」を伊-伊辞書で調べてみると、
刃物や鈍器などを用いて(暴力的に)固い物体を2つ以上の破片に割る
車の窓ガラスを(盗難目的で)割る、というこの場合にぴったりです。
ちなみに「rompere il finestrino」でも間違いではなく、絞り込み検索のヒット件数は15100件。
”spaccare il finestrino”のヒット件数2220より多いので、むしろ前者のほうがよく使われているのかもしれません。
★メモ★
鈍器=corpo contundente
ものが跳ね返る=oggetto rimbalza
(”rompere il finestrino”で調べていたら、防犯カメラに写った男が車の窓ガラス割ろうとして何か物体を投げつけたら、それが跳ね返ってきて男の顔にあたり気絶する、という動画が出てきた)
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